自由が丘なんか嫌いだ

朝、例によって僕のIPodの選曲が火を吹き、なにこのミックス、最高じゃん、なんてバージョンなの、へー「箱根リミックス」ね、はてな、そんなもの入れてたかな、とかなんとかで、大井町線に乗っていたら急におなかが痛くなって、乗り換え駅の自由が丘でトイレに行くと4人も並んでいて、内臓の存在を過度に意識しつつ、おそらく外に長蛇ができていることに気づいていない個室の中身のおっさん(結果おっさんではなく仕事のできなさそうなサラリーマンであった)の内臓が、腸から心臓、すい臓、脾臓に至るまで、全部出てって流れていってくれればいいのに、そして便器の上には腎臓だけが残っていてそれを売ってこの並んでる4人で分けてお小遣いにできればいいのにと思った。

芸人といえば僕はさまぁ〜ずラーメンズバナナマンが好きだけれども、笑いにはいろいろとジャンルがあるわけで、今日は東京ダイナマイトが結構おもしろいということに気づいたのだが、それよりも僕がもっとみんなに気づいてほしいのは笑い飯なのである。インドア人間が無理にテンションをあげてるような笑いが、とても好きなのだ。いまいち売れないというところも好きな要因なのかもしれないけれど。彼らの特徴に、ネタの数がかなり多いということがあげられる。スーパーショートコントの積み重ねで、その重なりによってできる「層」みたいなものがまたいい味を出す。おバカな発想のボケがちょっとずつ違う形で高速で繰り返されるデジャヴ感というか。というか、お笑い芸人のヨイショの仕方がわからん。笑いの評論って一番難しいジャンルじゃないかと思う。とにかく、千鳥と笑い飯はおもしろいんだよ。

なんでこんな話題になったかというと、今日は慶応法学部の試験で、結論から先に言っておくと、行く気がないのに受けるんじゃなかった。あんな問題一生勉強しても解けるようになれる気がせん。一文ずつ読んで訳していくという正攻法で行くと確実に討ち死ぬ。全然考えさせてくれん。脳髄直結型即答試験。単語力がないってのにも気付いたし。英語力と情報処理能力がないんだよキサマ、と言われればそれまでかもしれないけれど、慶応に受かる人みんなすごいですね。しかも他の人に話聞いてみたら、「昨日のわせほーのほうが2万倍ムズかったよ」だって。かなり落ち込む。過去問やってうすうすそれには感づいていたんですけどね。それで帰りに東横線に乗ると、夕焼け空をバックに楽しげな人々は渋谷方面へ繰り出す時間帯で、大井町線に乗り換えるとこちらはなぜだか赤だし味噌で作った味噌汁と空豆の匂いがした。

世界史は普通だったけれど、試験中にもかかわらず穴埋め問題でここにこれ入れたらシュールだな、とか考えて余計な時間を使って笑っていたりして、後から考えればもうほんとに死んだほうがいいんですが、小論文も会心の出来とは言えず「技術(アレクサンドロス大王)が不安を増大させたのではない」っていう文言を入れればよかったのになとか、帰りに寄ったゲーセンでスト4をやりつつ思い、向かいの人の地味な色の服を着た春麗があまりにも強くて練習にもならなくて、結局ファンタオレンジ買って飲んで帰る始末で、帰ってから父親が読んでいた「ピーナッツ(スヌーピーが出てくる、谷川俊太郎が訳してるアメコミ)」の評論の本を読んで、ピーナッツの英語も一つも知らない単語ないけど難しいなあと思い、自暴自棄になってお笑いの動画を見まくっていたのです。

畢竟、笑い飯はおもしろいんだよ。TVブロスの連載も面白いんだよ。