こんな夜中に

秒速5センチメートルを観てしまった。
脚本の言葉の言い回しだとか、主人公の性格や行動だとかが鼻について、というか妄想っぽくて(途中で全部夢オチで終わるんじゃないかと思った)辟易する寸前だったが、ロケットはあるけど電車のない種子島スーパーカブに乗って(世界でいちばん燃費がよくて長持ちするエコカーらしいよ)登校する高校生たちや、リンドバーグの曲が(ジュディマリでもパフィーでも成立しそうだけど)そこかしこのラジオや有線から漏れてくる雰囲気がなんとなくよかった。もし僕に子供ができたら、田舎で安直に育ってほしいと思った。別に田舎っぽい不良になってもいいから人間らしく。