時をかける少女

時をかける少女と言えばドタバタエログロナンセンスが本業の筒井康隆氏が発狂しそうになりながら書いたぬるぬるジュブナイル小説として有名ですが、そして今となっては彼の財布としての役割も伴っているわけですが、最初の実写版の主演を原田知世という人がやっていて、彼女はその主題歌「時をかける少女松任谷由実作詞作曲)」も歌っているらしくて、最近では高橋幸宏高野寛などとともに、pupaという半分以上大人の趣味みたいなバンドで歌っているのですが、ちょっといい。

最初のころはちょい音痴気味に無理やり裏声出したりしながら歌っていたのに、20年以上を経て、音痴さと声の弱さをカヒミカリィ的に利用して味方につけるという変化。やらされてる感じからやっている感じへの変化。なんだか人生を感じます。きっとどこかで屈折したのでしょうが、それでもメディアに負けずに時をかけることができた数少ないアイドルなのではないでしょうか。

ひとつだけ変態っぽいコメントをしておくとすれば、下の動画の一番のポイントは、マイクを支えている右手の手首にあるぷくっとした骨だと思います。