「おっす」と声をかけられたので、反射的に「めっす」と答えた。 (「19歳の地図」より抜粋) 

・読書三時間勉強三時間
・文庫の扉のルビは「なかがみ」になっていた。やっぱりユリイカのルビが間違ってるのかな。中上健次の初期の私小説的な作品をを読んでみて、西原理恵子の「ぼくんち」に似てるなと思った。海沿いのけちょんけちょんの町の腹違いの子供たちや気のふれた人、アル中、そういうイメージが重なる。ただ、中上健次の小説には「ぼくんち」に出てくるような温かさとか、沼の底にいるような生活に対するおかしみなどはほとんど出てこないし、徹底的にそういうつらい感情を「不満」や「わけのわからなさ」に落としこみ、行動に変えている。
車谷長吉に関して。「鹽壺の匙」とても古臭く、緻密だと思う。憎らしいほどいい。ただ、小説に関してはもう絶筆しているらしい。私小説に関する議論はもう終わったようであるが、私小説の良し悪しは、経験でも内容でもなく、小説そのものできまる。見方によっては「恋空」だって私小説(一応そういうことになってるらしい)だし、一方では島尾敏雄の「死の棘」も私小説だ。作家は筆致だけで勝負することになる。そういうところで、僕は私小説が大好きだ。(多分福田和也の影響だが)
・最近スナック菓子を食いすぎている。
瀬戸内寂聴が「ぱーぷる」というペンネームで匿名でケータイ小説を書いたらしいのだが、プロフィール欄見てたら、笑いすぎてあごがはずれるかと思った。源氏物語をベースにしているという噂。ぱーぷるさんのプロフィール | ケータイ小説サイト 野いちご