世界文学を探して

世界文学を探して近所の本屋三軒を訪問するも、柴田元幸村上春樹が「晴れときどきくもり」の時の「くもり」ぐらいの割合で出現し、近場の本屋には七色はおろか、晴れか曇りか雨かの3通りぐらいしか存在しないんだろうということを悟った。要するに、そんな大袈裟なものではなくセンター試験の合間の膨大な休み時間に世界文学を読もうと思ったのだが、手頃な物が見つけられなかったということ。結局夏目漱石の「それから」を持っていくことにした。困ったときに、日本人には夏目漱石がついてくれているのである。

そういえば僕の場合、倫理と日本史と化学の高校での授業が終了した。目前に迫ったセンター試験にくらまされてなんとなく終わっていってしまった。現存の受験という制度の原型は、もとをただせばきっと科挙かなんかにたどりつくんだろうけれども、どうにもこうにも愚かしいものを考え付いてしまった人間達である。