ざらざらおっぱい

塩味のポテトチップスばかり食べている。塩味がいい。芋がおいしい。塩味以外は許せない。そんなこんなで昨日の夕方、夕方のポテチを食べ終わって伸びをするためにベランダに出たら、すり鉢状のビルの谷間に吸い込まれていくピンクや緑の夕焼けが非常にしおらしかった。
昨日の朝電車の中吊り広告に「30代女子は〜」みたいな文句があって、30代女子!とあまりの矛盾に眼球が少しはみ出てしまった。そうしたら帰りに買って読んだスタジオボイスの文字と背景の配色がサイケ調で、読むと目がチカチカするカラフルコラム(僕はボイスの記事の中でこのコラムを毎月一番楽しみにしていて、いつかはこのコラムの常連筆者になりたいと思っている)のテーマが「ガール」だった。やっぱりあの雑誌に書くライターの事だから、ガールなんかにはとっくに幻滅しているみたいだった。ちなみに、昔爆笑問題カーボーイで、リスナーが送ってきた女の子のシチュエーションに対して田中が何ガールかを採点する、「ガール」というコーナーをやっていた。「ゲラゲラ、ゲラゲラ、ん〜72ガール」っていう感じのコメントが印象的でいいコーナーだった。
外山恒一の「革命のエチュード」というコラムは、本人は少し強がって書いているにもかかわらず、彼の人柄の良さが滲み出ていてとても良いと思う。政見放送の頭と意地が悪そうな彼とはまた別の一面が見れるので、ホロッと行きかねない。
無限プチプチや無限枝豆に続く新商品を思いついた。名付けて「ざらざらおっぱい」。おっぱい状のタプタプな物体にチクチクのヒゲを生やせば完成である。チクチクとタプタプで異様な気持ちよさになる。太めでひげの濃い友達のタプタプのあごがそんな感じになっている。一生なでなでとしていたい気持ちよさである。
「中庸」という言葉はアリストテレスが有史の早期に早々と核心を突きすぎてしまった言葉で、この言葉を凌駕する言葉はもう現れないと思うが、ボイスがくだらないコラムとポールスミスの広告を一緒に載せているのも、「30代女子」も、「ざらざらおっぱい」も全部「中庸」という言葉で向こうの世界へ連れて行かれてしまうのだ。